vanityが選手活動の完全引退を発表「この世界から離れ、区切りをつける時が来たと感じた」

昨年11月に「プレイする楽しさが見出だせなくなった」としてVALORANTの競技シーンから引退後はCS2の大会に出場していたvanityですが、eスポーツの選手活動を完全引退することを自身のXで発表しました。

「プロ選手としてのプレイを追求することから一歩引く決断をしました。2023年のCloud9の件があって以来、ずっと同じ気持ちを抱えていました。最初は、VALORANTの大会形式が好きになれないだけ、あるいは過去の出来事で気持ちが冷めてしまっただけだと思っていました。しかし、数か月間CS2をプレイしてみた結果、自分はもうこの世界から離れ、そろそろ区切りをつける時が来たと感じました。」

「これからは学位を取得するために学校に戻り、同時に6か月間フルタイムで配信活動に取り組むつもりです。もしそれが楽しめなかったり、持続可能でないと感じた場合は、学校にフルタイムで復帰する予定です。今までプレイを共にし、関わってくれたすべての人たち、そして支えてくれたチームや大会運営者の皆さんに永遠に感謝し続けます。親しい仲間たちと世界中を旅するという経験は、一生忘れることのない思い出となるでしょう。」

「最後に、僕の試合を観てくれたすべての人たちに心からの感謝を伝えたいです。応援してくれた人も、批判してくれた人も、皆さんがいるからこそeスポーツは特別なものになっています。この6年間、プロとして活動できたことは本当に素晴らしい経験でした。」

I've decided to step away from pursuing professional play, After the whole 2023 Cloud9 situation i've felt the same way and at first I thought it was just me disliking the formats in Valorant/just being jaded from what happened, but after attempting to play CS for a few months I…

— Anthony (@Vanityxz) February 22, 2025

現在26歳のvanityは、2016年にCS:GOの競技シーンに参入。eUnitedやChaos Esports Clubなど北米の中堅チームで活動した後、2021年にVALORANTの競技シーンへの転向を発表しました。同年2月に加入したVersion1では移行してわずか半年ながら北米代表としてVCT 2021 Masters Reykjavíkへの出場を果たしました。

同年8月にはIGLの腕が評価されCloud9に移籍。VCT 2021 NA LCQで優勝、VALORANT Champions 2021で8位入賞など結果を残しますが、2022年はVCTの北米大会敗退など低迷し、VCT 2023 LOCK//IN終了後の2023年3月に退団が発表されました。その後はShopify Rebellionに移籍しますが、北米のチャレンジャーズリーグで結果を残すことができず3か月弱で退団。そして2023年9月、再びCloud9に復帰を発表しました。

2回目の加入となったCloud9では日本で開催されたRed Bull Home Ground 2024で準優勝と好調な滑り出しを切りますが、VCT AMERICAS 2024 KICK-OFFでは7-9位、Stage 1、Stage 2ともに6位と国際大会出場は叶わず、vanity自身も直近のK/Dは0.87と低迷が続き、大会終了後に契約終了が発表。今年11月にはVALORANTから引退を表明し、CS2の大会に出場していましたが、今回完全引退を発表しました。

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