「Tier 2の選手契約の透明性を高めるために『チャレンジャーズ選手契約データベース』の作成に取り組んでいる」パシフィックリーグ責任者が2025年に向けたさまざまな取り組みを明かす

今月18日の開幕に迫るVCT PACIFIC 2025 KICK-OFFに向けたメディア向け記者会見が現地韓国で行われました。記者会見に登壇したパシフィックリーグ責任者のJake Sin氏のコメントを以下に掲載しています。

「昨年と比べて、YouTubeの視聴者数、現地に観戦に来てくれる観客が増加しました。パシフィックリーグのテーマソングであるXGのUNDEFEATEDも、ゲーム、大会、音楽が融合し、魔法のような相乗効果を見せてくれました。昨年の最高同時視聴者数は48.1万人、平均視聴者数は18.5万人を記録しました。それぞれ昨年より24%、52%増加し、YouTubeにおける視聴者数は2倍増加しました。」

「昨年はチームスキンも成功を収めました。チームスキンとCHAMPIONSスキンは4,430万ドル（66億円）の収益を達成し、これらを4地域の計44のパートナーチームに分配しました。今年もチームスキンが皆さんに気に入っていただけるよう期待しています。」

「昨年はファンの皆さんの視聴体験を妨げるテックポーズが問題でした。昨年のKICK-OFF以降、この問題の改善に向けて尽力してきました。プロセスを見直し、リハーサルでのチェック、選手のデバイス確認時間の延長など、コストを伴う投資を行いながら、改善を進めました。そのため、会場をSangam Colosseumに戻しました。アクセスには不便な面もありますが、プロの放送制作会社のノウハウを存分に発揮できる安定した環境を備えています。」

「日程についても、見直しを行いました。シーズンを拡大することで、年間を通じてチームの試合スケジュールの安定化を図り、ファンの皆さんにはより多くの試合を提供することを目指しています。また、Stageごとに成績を分ける変更を行いました。それぞれのStageでの物語を作り出すためです。シーズン序盤に不調だったチームも、Stage 2で世界大会進出を目指すことが可能になります。」

「今年のインターナショナルリーグの特徴としては、新エージェントの迅速な適応が挙げられます。テホは、KICK-OFFから使用可能です。インターナショナルリーグの試合と実際にゲームをプレイする皆さんのギャップをなくすため、競技シーンと実際のゲームを一致するといった目標のもと、テホの解禁を早めました。各チームにはテホを使用可能であることを事前に通知し、リリース前にテホを研究できる時間を提供しました。」

「また、Tier 2における選手契約の透明性を高めるために、『チャレンジャーズ選手契約データベース』の作成にも取り組んでいます（インターナショナルリーグにおけるGCDのようなものだと推測）。これにより、Tier 1とTier 2のチーム間での交渉がよりスムーズになり、情報不足による選手の引き抜きや不正行為が防止されることを願っています。この取り組みが、選手の移籍の自由化にさらに貢献することに期待しています。」

「2023年に『VCT 2023 Masters Tokyo』を開催した時、多くのファンが会場を訪れてくれました。その熱意に応えるため、できるだけ早く、日本で大会を開催したい気持ちがありました。昨年のアセンショントーナメントは開催できませんでしたが、国外での開催ということで課題も多く、金銭的なハードルもありましたが、開催したい気持ちは変わりませんでした。」