フランス大手のSolaryがVALORANT部門の解散を発表「これ以上の資金を投入することは不可能だと判断した」

フランスを拠点に活動するeスポーツチームのSolaryは11月16日、VALORANT部門を解散することを発表しました。2023年に参入し、フランスのチャレンジャーズリーグでリーグ昇格を目指し戦ってきた同チームですが、経済的問題からシーンを撤退します。

「2025年にVALORANTの競技シーンには参入しません。私たちはこのゲームに愛情を持っていますが、Tier 2のエコシステムが十分に発展していない中で、VALORANTのシーンには相応の投資が必要であり、私たちにとってこれ以上の資金を投入することは不可能だと判断しました。今後は私たちが注視している新たなプロジェクト、特に多くの投資と時間を必要とする施設関連の取り組みに注力したいと考えています。」

「また、私たちは未来について深く考える必要があります。Solaryが10年後も存続していることを願っていますが、そのためにはeスポーツとの関わり方を常に進化させていかなければなりません。この1年半の間、皆様からのご支援に感謝いたします。そして、もしVALORANTの競技シーンが良い方向に成長するのであれば、またどこかで再結成することがあるかもしれません！」

Communiqué officiel : Solary Valorant. pic.twitter.com/xIFYKR1Dn8

— Solary (@SolaryTV) November 15, 2024

Solaryは、2017年に設立されたフランス発のeスポーツチーム。League of Legends、Fortnite、Rocket League、TFT、Trackmania、Hearthstone、大乱闘スマッシュブラザーズなど多数の部門を保有しており、チームの獲得賞金は150万ドル（約2.3億円）以上に上ります。Xのフォロワー数は31万人、Twitchは69.5万人を有するなど、フランスの最前線で活動してきました。

VALORANTの競技シーンには2023年4月に参入し、Amilwa、elemeNt、memset、APO、iDexなど実力派選手を獲得しましたが、VALORANT Challengers France 2023 Split 1では7位、VALORANT Challengers France 2024 Split 1では6位、Split 2では7位と上位入賞には届きませんでした。今年7月には昇降格戦で優勝し、来年度のチャレンジャーズリーグ出場権を掴みましたが、9月に全所属選手と契約終了を発表しました。