TenZ「VALORANT Champions 2024の前に『今年が最後の年になる』とチームメイトに伝えていた。みんな私の決断を理解してくれた。」

本日VALORANTの競技シーンから引退し、Sentinelsのコンテンツクリエイターに移行することを発表したTenZですが、引退を決断した理由やその背景を自身のYouTubeチャンネルで語りました。以下、抜粋した文章を掲載しています。

「皆さんこんにちは。私は今日、VALORANTの競技シーンから引退することを発表します。もちろんこの決断は簡単なものではありませんでしたが、今年の初めから引退することは分かっていました。そのため、自分自身に『今年が最後の年だ』と言い聞かせてきました。全力を尽くし、後悔のないプレイをすることが私の使命だと感じていました。」

「今年は幸運なことに、VCT 2024 Masters Madridでは優勝を収めることができました。本当に素晴らしい経験でした。2023年のようにキャリアの終わりを低迷した状態では迎えたくなかったので、自分の引退の年に勝ち取ることができたのは本当に良かったです。非常に素晴らしい思い出になりました。」

「実は、VALORANT Champions 2024の大会に向けて飛行に乗る前にチームメイトに『今年が最後の年になる』と伝えていました。みんな私の決断を理解してくれました。動画や配信などのコンテンツ制作がどれほど成功しているか、そしてプロ選手としてどれだけの努力、時間が必要なのか、どれだけの人生を費やすことになるかを考えると、私にとって当然の決断でした。」

「そのため、2024年は全力を尽くしました。今まで一度もやったことがない役割に挑戦し、最高のチームメイトの1人になろうと全力を尽くしました。そして、最高の選手の1人にもなろうと努力しました。まずは、Sentinelsでともに戦ってきた仲間に感謝します。浮き沈みこそありましたが、国際大会で2回優勝できたことは素晴らしい思い出です。VALORANTの歴史に自分の名前を刻むことができ、また皆さんにそれを覚えていてもらえることが本当に嬉しいです。」

「そして、多くの若い選手が私を選手像として目標としていることも知りました。非常に光栄です。自分自身、ただゲームを楽しむ1人のゲーマーとして始まりましたが、プロチームに加入し、ここまで来るとは思っていませんでした。ゲーマーとして成長していく中で、過去にはCounter Strikeの選手を崇拝し、彼らの設定を真似していました。Shroudのような選手を真似していました。そして今、自分が真似される側になれることは、非常に嬉しいことです。」

「すべてのSentinelsのファン、そして私のファンに感謝します。CS:GPやVALORANTでの選手生活を応援してくれていた、そして私の配信を見にきてくれたすべてのファンに心から感謝します。eスポーツは非常に楽しい旅でした。Cloud9に加入し始めて出場したオフライン大会（BLAST PRO LA）を今でも鮮明に覚えています。大会の雰囲気やオーラは信じられないもので、夢のようでした。人生がこんなことになるなんて思ってもいませんでした。」

「数年前の過去の私に「将来凄い選手になるよ」と言われても、絶対に信じなかったでしょう。なぜなら、当時の私にそれは考えられないことだったからです。非常に長い道のりでした。しかし、個人的な夢をもっと追求したいことから、そろそろ終わりが近づいてきていると感じていました。」

「コンテンツクリエイターになることで時間に自由が生まれ、さまざまなコンテンツやIRL配信（実写配信）に挑戦できると思います。プロ選手はゲームをやり込みすぎて、自然な流れでなったものです。もともとはTwitchの配信者やコンテンツクリエイターとしての活動を夢見ていました。しかし、ゲームに努力したおかげで、プロとして才能が認められるところまで来ました。」

「皆さんが私の決断を尊重してくれることを願っています。そしてコンテンツクリエイターとしての未来を応援してくれる皆さんに心から感謝しています。VALORANTは私の素晴らしい思い出がたくさん詰まったものです。ファンの皆さんがいなければ、eスポーツは今のようなものではなかったでしょう。だからこそ、引退を決断することが難しかったのです。ファンこそが、eスポーツを支え、その魔法のような環境を作り上げる存在であるからです。これからは私の人生の第一章が終わり、新しい物語が始まります。」

「最後に、プロ選手を目指す若い皆さんにアドバイスを送ります。『夢を追いかけてください』。私も子供の頃、CS:GOの大会を見るために朝5時に起きて、広い会場で観客たちに応援される選手たちを見て『すごいな』と思っていました。そして、その夢を自分自身が体験し、VALORANTで世界のトップに立つことができて本当に素晴らしい思い出になりました。」