中国で開催中のVCT 2024 Masters Shanghaiでは初戦でG2に敗れるも、EDGを下し次戦に駒を進めたPaper Rexですが、同チームのコーチを務めるalecksがJinggg復帰の背景やチームの問題をStrafe Esportsのインタビューで語りました。
Masters Madridでは敗れてしまった相手のEdward Gamingですが、彼らの本拠地である中国で勝利することができいかがでしょうか。感想を教えてください。
正直なところ、EDGを倒すチームになりたくなりませんでした。どのチームも彼らを大会から追い出したくなかったと思います。彼らにとって辛いことですし、私たちは彼らと仲の良い友人関係ですので、本当に辛そうに見えました。
確かにリベンジできたことは嬉しいですが、彼らは少し苦しそうに見えました。きっとプレッシャーがあるのでしょう。そのため、次対戦する機会があればきっといい試合になると思います。ほぼ全ての大会で戦っているような気もしますが、きっと接戦になるでしょう。
VCT PACIFIC 2024 Stage 1からJingggが復帰しましたが、チームにどのような影響を与えたでしょうか。
もし彼がチームに復帰しなかったとしても、私たちはデュエリストではなくKAY/Oを使い続けていたと思います。というのも、彼がいなかったこの期間でf0rsakeNは更にプレイの幅を広げました。
彼は今大会でも多くの犠牲を払ってくれましたし、スコアにもその影響が少し出ています。今はJingggがレイズをプレイしやすい環境を作ることが重要だと感じており、それを早急に改善することを目指しています。
以前のインタビューで「Jingggをもっと活躍させたいから、f0rsakeNには様々なエージェントを担当してもらっている」と仰っていました。それはJingggの復帰をサポートするための計画の一部だったのでしょうか?
はい、そうです。私たちは彼なしで5ヵ月プレイしていましたし、彼には8ヵ月チーム練習をしていないブランクがあったのです。そのため、すぐに調子を取り戻してくれることが重要だと感じていました。
中途半場に自信を失うと今後のキャリアに大きな影響が出る可能性がありますし、私たちのプレイスタイルには「たとえ失敗したとしても、最終的には上手くいく」といった自信が必要なのです。彼が自信を失うような状況にはしたくなかったのです。
そのため、私たちはできる限り彼がプレイしやすい環境を作ることが第一でした。ただ、この状況から早く抜け出して、f0rsakeNには彼本来のプレイをさせたいと思っています。彼従来のスタイルでまだプレイしてもらっていないため、この点を今大会を通じ改善していきたいと思います。VALORANT Champions 2024に出場することができれば、その時には全ての問題が解決しているでしょう。
似たような質問になりますが、Paper Rexの主な話題はMonyetの離脱、そしてJingggの復帰です。この決断を決定づけた要素はやはり「プレイの快適さ」だったのでしょうか?
そうですね。彼とは3年間プレイしてきました。個人的にはMonyetの使い方を誤ってしまったように感じています。彼はデュエリストよりコントローラーの方がはるかに優れています。ただ彼のデュエリストが悪いといったわけではありません。1年半以上デュエリストから離れていたに関わらず、彼にレイズを任せてしまったのです。
VALORANTの基本としてはまずスクリムを行い、メタの動向やそれに対する立ち回りを理解する必要があります。そしてチームにとって最善の動きを正確に把握する必要があるのです。彼がレイズに慣れるには時間がかかることを理解していました。それにもかかわらず、その途中段階で彼にレイズを任せてしまいました。
もっと彼にコントローラーを任せていれば、Masters Madridでは良い結果が出ていたと思います。つまり、Gen.G、Sentinelsとの試合ではより接戦になっていたと思います。実際に勝てていたかどうかは分かりませんが、プレイスタイルが大きく変わっていたはずなので予測はできません。
そのため、レイズが得意な選手を戻す必要がありました。そうすることで、チームに大きな変化を加えずに済みました。それがロスターの変更を決断した理由です。今現状こそが私の望むプレイスタイルだったのです。
話は少し変わりますが、レイズの弱体化が今後のパッチで予定されています。レイズが得意な選手を戻したにかかわらず、今後メタが大きく変わるかもしれませんが、どう感じていますか?
私は自分自身の判断に迷いはありません。コーチとして判断を迷ってしまうと、選手たちからのリスペクトを失うことになります。ただ、自分が間違っていると認めることと、正しいか正しくないか迷うことは違います。
MonyetはすでにRRQに移籍してしまったため、もう後戻りはできません。しかし、優れた選手は異なるエージェントを求められたとしても柔軟に対応できると信じています。私たちはこれまで何度もそれを証明してきました。私のチームの選手は皆、非常に柔軟です。
ただ、Jingggはまだ学ぶ必要があります。彼はKAY/Oがあまり得意ではないため、彼が快適にプレイできるポジションをまた見つける必要があるでしょう。ちなみに彼に任せる役割はKAY/Oではないですよ(にっこりと笑いながら)。
Paper Rexは今大会の優勝候補とされていますが、それはプレッシャーになりますか?チームのメンタルに影響を与えることになったでしょうか。
まず第一に、私たちが優勝候補とされていることにメンバー全員が驚いています。Jingggを入れ替えただけであるためそう考えるのも分からなくはないですが、実際には5ヵ月間プレイしてきたロスターとは異なる新しいロスターでプレイしているような感じです。
Stage 1の決勝で確かにGen.Gに勝利しましたが、それはまた別の話です。地域リーグの対戦は駆け引きが重要視されます。お互いに対策し合うイタチごっこのような試合になるのです。そのため中国に来たときは「なんで私たちがこんなに高く評価されているの?」といった気持ちになりました。
もちろん私たちは優勝を目指しているため、いつかは優勝候補と呼ばれるときが来ると思っていました。今がその時なのかもしれません。そしてそのプレッシャーを対処することを学ぶ必要があるのかもしれません。
皆さんが話すように「この大会で勝てなければ、どの大会でも優勝できない」とは思いませんが、そういったコメントを読むと変に意識してしまうことがあります。ちなみに初戦のG2との試合では敗れてしまいましたが、それはプレッシャーではなく、単に彼が私たちが思ってた以上に強かったからだと思います。
以前のインタビューで「大会に出場するときは、『最低でもこの順位まではいきたい』と目標を設けている」と仰っていました。今大会の目標は何位でしょうか。
どの大会でも目標はだいたい同じですが、より大きな会場でプレイすることを目指しています。そのため、今大会はトップ4が目標です。もちろんもう少し先までいけると信じていますが、4位に入ることができれば満足です。決勝に進出することができれば、より素晴らしいものになると思いますが、ひとまずステージに上がることができれば良い結果を残したと言えるでしょう。
では、どの時点で「優勝以外はない」といった目標になるでしょうか?
そのように考えることは来ないと思います。自分自身にプレッシャーをかけることになるでしょう。CS:GOの大会とは違い、このゲームでは大会に出場する度に今まで見たことがないような作戦に襲われることがあります。VALORANTは試合内での適応力に限界があります。自分たちの作戦や個人の技術に頼らなければいけません。
FNATIC vs Gen.Gのバインドを見ると分かると思いますが、Alfajerがほぼ1人でキャリーしていたように思えます。詳しくは覚えていませんが、当時の彼は本当にすごかったです。VALORANTでは時々こういったことが起こります。彼はただヘッドショットを決め続けていました。ただそれだけです。
私たちは国際大会に臨むとき、『ベストを尽くそう。行ける所まで行こう。』といった思考を持っています。優勝を期待することは難しいことなのです。つまり、NRGは優勝を期待していたのだと思います。それは本当に難しいことです。彼らにとっては上手くいくかもしれませんが、私たちは間違いなく無理だと思います。
jinggは帰ってきて日も浅いのにレイズ強いしセージも強いしf0rsakenの調子次第だと思ってたけど、さすがにすぐ元通りじゃなかったんだな。でも、jasonならそのうち毎ラウンドACE試合くらいできるだろ
返信削除帰ってきてすぐの時は少なくとも今ほどエイムのキレとか戻ってなかったよ。
削除だけどその後から段々戻ってきたのは、チームのサポートと本人の努力だろうね。
これまで見た中で一番いいインタビューだった
返信削除いいインタビュアーだと出てくる回答も面白いね
返信削除ポストマッチインタビューもここまでとは言わないがもう少し良くなればいいんだが
試合後のそれとインタビュー記事は役割が違うから今のままでいいよ
削除実際f0rsakenって今の立ち位置どう思ってるんだろう
返信削除元はゴリゴリデュエってイメージだけどプロだししゃあなしって感じなのかな
チームとして勝てるならなんでもやるの精神だよ
削除Meteorと同じく全く不満がないわけではないだろうけど、チームのためJingggのためって感じなんじゃないかな。ここも結束力高そうだし
削除苦手とか好きじゃないとかは言ってなかった気がするけどjett任せられるやつきてよかったみたいなことsmth入った時言ってなかったっけ?
削除チームの幅増やせるからいいくらいに思ってそう
プレイ難易度の部分でもちろん負担は感じるだろうけど、もともと試合中に「これやってみようぜ」とか言うタイプのプレイヤーだし、自分がプレイするエージェントが増えることに関してはどちらかというと嬉しいんじゃないかな。
削除いろんなエージェントプレイできるの楽しそう
削除試合内での適応力ってのはどういうことだろう?構成によっては対応のしようがなくてフィジカルで破壊するしかないってこと?
返信削除サイト入る時に事前対策不可能なセットアップ増えてきたから、手前のエリアでワンピック取ったりする必要があるんだろうね
削除なるほどわかりやすい
削除アレックスのインタビューはいつ見てもすべてのチーム、すべての選手へのリスペクトを感じる。一番好きだわ。試合中の印象とは大違い
返信削除インテリジェンスに溢れていて、それだけでもコーチとして優秀なんだろうなと思えてしまうね。Pacificでの優勝やG2戦の敗因についても冷静に自己分析出来ているしPRXはまだまだ強くなりそう
削除この人は負けた後でも言い訳めいた事や相手チームを落とすような事をペラペラ喋る印象がないからいいね。まぁ試合中は無茶苦茶トキシックだけどw
返信削除熱くしていくのは大事、お通夜ムードほど最悪なもんはないよ
削除アレックスマジかっけえ
返信削除本当にいいコーチなんだな
返信削除もっと好きになった
akitika興奮中!
返信削除急に流れ弾を喰らうNRGで草
返信削除唐突な被弾許せない😿
削除「Gen.G、Sentinelsとの試合ではより接戦になっていたと思います」←ここで勝てたかもしれないとかじゃないのリスペクト感じるわ
返信削除どのコーチも選手の事を考えてるだろうけど、ここまで明確に言語化できるアレックスコーチを尊敬するわ。優勝してくれ!
返信削除正直jinggが本調子になってないのはわかってたけどそれでも
返信削除gengに勝ってたし、今後が期待しかないね
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