G2 Esports、銃を口にくわえる投稿がSNSで炎上、巡り巡って自殺予防財団へ5800ドル (約90万) 以上の寄付を行う

ロサンゼルスで開催中のVCT AMERICAS 2024 Stage 1のグループステージでSentinelsとの3位争いの末、滑り込みでプレイオフ進出を決めたG2 Esportsですが、同チームのX（旧Twitter）の投稿がコミュニティで波紋を呼んでいます。

グループステージ最終試合でG2 EsportsはLOUDに0-2で敗れたものの、Sentinelsとはわずか2ラウンド差でグループステージ3位に入りプレイオフ進出を達成。昨月のVCT 2024 Masters Madridで優勝を収めたSentinelsは、惜しくもグループステージ敗退となりました。

そして試合終了後、G2 Esportsは口に銃をくわえる画像と共に「Sentinelsファンの今」と投稿。チーム側としてはSentinelsのグループステージ敗退が決定し落ち込むファンを表現するものとして投稿したと考えられますが、コミュニティでは自殺を暗示していると批判が殺到。アメリカの5月はメンタルヘルス啓発月間として精神的健康の意識を高める活動が各地で行われていることからも、多数の非難が集まりました。

SEN fans rn pic.twitter.com/eHZjh79E4J

— G2 VALORANT (@G2VALORANT) May 6, 2024

Sentinelsに所属するZekkenは「このツイートがまだ削除されていない理由がわからない」、ストリーマーのAverageJonasは「どこがおもしろいのか理解できない」など厳しく指摘。オブザーバーのYehtyは「5月はメンタルヘルス啓発月間ながら、自殺をネタにした投稿がソーシャルネットワークチームおよび社内で承認されたことに不思議でたまりません」とコメントしました。

そしてグループステージを突破したG2 Esportsは本日プレイオフ1回戦でCloud9と対戦しましたが、試合前にCloud9は「私たちはメンタルヘルス啓発月間を支援するため、アメリカ自殺予防財団に1000ドル（約15万円）を寄付します。さらに1ラウンド取得するごとに100ドル追加します」と投稿。結果的にCloud9は0-2で敗れてしまいましたが、計19ラウンドを取得したため2900ドル以上の寄付を行いました。

Cloud9 is proud to donate $1,000 to the American Foundation for Suicide Prevention towards supporting resources for Mental Health Awareness Month.

Every round makes a difference. For every round won against G2, we will be donating an additional $100 to the AFSP.

— Cloud9 VALORANT (@C9VAL) May 8, 2024

なお、G2 EsportsはCloud9の発表を受け「本日は勝利を提供下さりありがとうございました。そのため、私たちはあなたたちの2倍寄付することを決定しました」と反応。試合結果を絡めた冗談を交えながらも、Cloud9の2倍の額である5800ドル（約90万）以上をアメリカ自殺予防財団に寄付することを宣言しました。

Since you decided to donate us a free win, we decided to double your donations https://t.co/dcw0DpZ9Kf

— G2 VALORANT (@G2VALORANT) May 8, 2024

物議を醸した銃を口にくわえる投稿は削除されておらず、現在もX上に残っています。昨年には19歳の若さで自ら命を絶ったTwistenのニュースをもあったことから、コミュニティではチームはSNSの投稿は慎重に行ってほしいとコメントが寄せられました。