ベルリンで現在開催中のVCT EMEA 2024 Stage 1のプレイオフ2回戦でKarmine Corpを破り国際大会のMasters Shanghaiへの出場を手にしたFNATICですが、同チームのキャプテンを務めるBoasterが現在の心境をEsports.ggのインタビューで振り返りました。

Karmine Corp戦で序盤は押されていましたが、最後は力強く勝ち切ることができました。VCT EMEA 2024 KICK-OFFでのリベンジを見事果たしましたが、どのように状況をひっくり返すことができたのかを教えてください。

面白いことに、いつも序盤は押されてしまうんです。そして、後半に進むにつれてパフォーマンスが上昇します。コミュニケーションやコンディションを始め、個々のフィジカルも高まってきます。まるで本来の私たちが戻ってきたかのような気持ちです。対戦相手は勝利を確信したにも関わらず、調子を上げた私たちが勝利を収めるのです。

正直に話すと、今回ラウンドを巻き返した理由はよくわかりません。ただ、私たちは自分たちを信じていました。今まで何度も逆転勝利してきた経験から、一度勢いがつくと、その流れに乗ることができます。そしてそれを維持し、勝利することができるのです。

FNATIC版のロープアドープ(ボクシングの戦術の一つで、リングのロープに背をもたせて相手の攻撃を耐え抜き、その間に相手を疲れさせるテクニック)とでも言うべきでしょうか。

そういった作戦があるわけではありませんが、確かにまるで計画していたように見えますね。ただ「なんで勝てないんだろう」といった状況なのに、急にラウンドを取ることができるようになるのです。本当は早く試合を終わらせたいんですが、なかなか上手くはいきませんね。

昨年は2つの国際大会で優勝を収めましたが、今年3月に開催されたMasters Madridには惜しくも出場が叶いませんでした。チームに何か心境の変化などはありましたか?

昨年のパフォーマンスに比べると、今年は悩みが尽きませんでした。昨年はすべての国際大会に出場し、2つのトロフィーを掲げることができました。

そして今年も自信を持って臨んだのですが、VCT EMEA 2024 KICK-OFFではKarmine Corpに敗れてしまいました。シーズンを敗北からスタートし、何が起きているか分かりませんでした。

そのため、メンタル的な部分での戦いもありましたし、乗り越えなければいけないこともたくさんありましたが、ここ2週間でようやくスクリムで力を出すことができました。まさに今が勢いづくタイミングだと思います。

まだ完璧な状態ではありませんが、少なくとも国際大会に届くレベルには達しました。スクリムで負けたとしても、チーム内では良い雰囲気を保つことができています。外からのプレッシャーもかなりありますが、あまりそのことについては触れられていないですね。

私たちが負け始めると、各メディアでは「FNATICの時代は終わった?彼らはBoasterを蹴る必要がある。見ていられないし、応援もできない。彼らには新鮮味がまったくない。いったい何をしているんだ?」といった記事が出ます。そういった意味では触れられているかもしれません。

そういった記事は読みたくなくても、気づいたら読んでいるものなんですよね。そして影響を受けてしまいます。そのため今年は本当にストレスが多かったです。寿命が数年縮んだのかと思いました。

Masters Shanghaiの大会形式がさきほど発表されました。スイスステージとプレイオフで、各リーグ1位通過にはプレイオフへのシード権が送られます。今大会の形式についてどう感じますか?

もし1位通過出来た場合、一番強いチームを選ぼうと冗談で話していました。好調を見せるKRÜ Esportsを選ぼうってね。実際にKRÜ EsportsがMasters Shanghaiへの出場権を手にできるかはまだ分かりませんが。

ただ正直に話すと、Masters Shanghaiへの出場権を得ることができ本当に嬉しいです。私たちは勢いが大事ですので、国際大会への切符を掴み調子を取り戻すことができると感じています。

例え今回優勝できなくても、私たちの最終目標はVALORANT Champions 2024です。もちろんMastersでの優勝もチャンピオンシップポイント的に重要なことは分かっています。大会に近づきますからね。

とにかく今は休む時間はありません。中国での大会を終えると、またすぐに次の大会です。そのため、とにかく今はこの調子を維持し続ける必要があります。というのも、今年の個人的な私の目標は中国に行くことでした。そして次はチームの目標であるVALORANT Champions 2024に出場し優勝することです。私たちはそれを達成できると信じています。

Karmice Corp戦の2マップ目のバインドでは21ラウンド目が要に見えました。Chronicleがクラッチでラウンドを取り、そして次のラウンドも勝ち切り国際大会への切符を掴みました。Chronicleがクラッチを成功させたときのチーム内の反応はどうでしたか?

Chronicleがクラッチを失敗した場合、私たちは負けていたと思います。冗談です。あの厳しい状況で負けていたとしても、私は「くそっ」と思っていただけだと思います。そのラウンドはゲッコーのアルティメットを使っていたので、「アルティメット使ったのになんで勝てないんだ」と思っていました。

しかし幸運にも、Chronicleが1vs3の状況でクラッチを決めました。私は「あぁ、このラウンドどうしよう」と思っていたのに、彼が瞬く間に2キルを決めました。本当に驚きました。やはり個々の能力の高い選手が揃うトップレベルの試合では何が起きるか分かりません。

そして、今日の試合はずっと雰囲気も良かったです。コーチもマネージャーも十分な睡眠がとれており、私たちのパフォーマンスコーチであるRyanは「今日は勝つ気がする」と話していました。実際、私も勝つことができると感じていました。

不思議なことに、VCT EMEA 2024 KICK-OFFでKarmine Corpに敗れた時にRyanは「今日は負ける気がする」と話していました。そして当時は実際に敗れてしまいました。

会場では観客の1人が「Who are we?(俺たちは誰だ!)」と叫び、全員で「FNATIC!」と叫ぶシーンがありました。選手たちはヘッドセットを付けていると思いますが、観客からのエネルギーを感じることはできましたか?そしてそれはパフォーマンスに繋がりますか?

間違いなく影響します。さきほども話したように、私たちは勢いを重要視するチームです。観客のエネルギーも関係しているでしょう。まず第一に観客の声は非常に大きいので、私たちにも若干聞こえているように、対戦相手側にもきっと聞こえていると思います。

タイムアウト中はコーチの声しか聞こえませんが、試合中の観客はきっと彼の代わりとなってくれていると思います。とにかくファンが応援に来てくれることは本当に嬉しいです。遠くから来てくれている人もいると思いますし、本当に嬉しいことです。

凄く感謝していますが、逆に負けているとプレッシャーににあります。私たち選手はチームとしての地位を維持する必要があります。そのため、プレッシャーはかかりますが、大会への出場回数を積むことで慣れてくるかと思います。最終的にどうなるかはまだ分かりませんが、私たちは進み続けます。ファンの皆さんには本当に感謝しています。

最後の質問です。Masters Shanghaiに出場することができ大きな安心に繋がったと思います。今年は厳しい時期が続きましたが、Stage 1を通してチームの内部はどのようになっていたのでしょうか?

チームの雰囲気は非常に良かったと思います。私たちは全員仲が良いのです。ただ、負けている時は色々と影響が出てきます。その時点では何が原因なのか自分たちでも分からないのです。「なんで負けているんだろう」となるのです。

そして後で試合を見返すと、些細なミスやいつもはしないようなミスをしています。時にはマクロ面での大きなミス、戦術的なミスもあります。それを修正して解決策をいつも見つけるのですが、私たちはそれに時間がかかってしまいます。

試合が続くグループステージではそういったことに陥ることは多いと思います。幸いプレイオフに進むことはでき、マップの修正もすでに行えていたので、準備は万全でした。そのため、チームにとってもグループステージは悪いものではなかったと思います。

ただ、チーム内ではやや混乱が起きていました。自身を少し失くしてしまったといいますか、そういう気持ちになっていました。やる気がなかったわけではなかったのですが、もっと楽に勝てると思っていた節もありました。どのチームとの試合も接戦でしたし、まるで苦しめられたような気持ちでした。だからこそ、そこから成長し、考え方を改める必要がありました。

34 コメント

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  1. 「boasterが『マドリードに出てるチームはレベルが低い』って言ってた」
    っていう書き込みを見たんだけどboaster本当にそんな事言ってたの?

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    1. boostio じゃね

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    2. boostioだよそれ

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    3. yinsuと2人でやってるポッドキャストでリーグ開始前に言ってた
      その発言直後にTHに負けて炎上したせいでそのエピソードだけコメント禁止になってる

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    4. そのあとFNCならほとんどのチームに勝てるみたいなこと言ってTHに負けたやつか

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  2. 「Who are we?」
    「DFM!」

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  3. プレイオフからのFnaticは去年はらとまではいかずともパフォーマンスが戻ってきてるように感じるね、TL戦のロータスは圧巻やった

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  4. 選手寿命はもう消えかけだけどね
    チームの穴すぎる

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    1. KC戦みてたけど全く穴にみえなかったよ

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    2. シーズン通してちゃんと試合見てたら穴とは思わなくね

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    3. 穴すぎるって大げさな表現するくらいだから彼の中では一言じゃ済まされない明確な根拠でもあるんだろ

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    4. 反論できないのだっさ

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    5. 社会の穴がなんか言ってらwww

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  5. わいもイライラするからもうvaloやってないわ
    見て楽しむぐらいがちょうどいいわ

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  6. 私たちが負け始めると、各メディアでは「FNATICの時代は終わった?彼らはBoasterを蹴る必要がある。見ていられないし、応援もできない。彼らには新鮮味がまったくない。いったい何をしているんだ?」といった記事が出ます。そういった意味では触れられているかもしれません。

    そういった記事は読みたくなくても、気づいたら読んでいるものなんですよね。そして影響を受けてしまいます。

    日本の選手とかコメントなんか見ないって言ってる人多いけど目に入ったら読んじゃうもんだよなやっぱり

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  7. 昨日のKC戦でも途中まで0killだったことキャスター・カメラ含め盛大にイジり散らかしてたからな
    本放送の実況で茶化してたらセーフだと思って便乗する馬鹿がコミュニティにいくらでも出てくるんだからリスペクト持って欲しいわ

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  8. 一位通過できたら強いチーム選ぶってのかっこいいなぁ(^ ^)

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  9. FUT,Navi,THと戦わずにMasters行けてラッキー

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    1. グループの時より強くなってると良いんだけどね…

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    2. KCも十分強いやろ

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    3. KCもその3チームに勝ててないので

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    4. FUTさん、敗北

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    5. Fnatic、EMEAチャンピオン
      よわよわNAVIちゃん長いオフへ突入ww

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    6. FUT、THにbo5で勝利✌️
      コメ主さん今の気持ちをお聞かせください🤣

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    7. 謎の煽りしてるけどマスターズ行きとFUT、THに勝ったのはなんの関係もないからFUT、Navi、THと戦わずにマスターズ行ったのは事実は変わらんよ

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    8. 見苦しいねww

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  10. そういえばMasters上海終わったらまたすぐリーグ戦始まるのか
    もうちょっと期間空けてもいいんじゃないか…?

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  11. ブースティ男とブースターの違いするかされるか

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    1. 今日のchatbotコメント精度悪くない?

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  12. Who are we?って叫び声 FNC って言ってるもんだとずっと思ってた

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  13. 寿命縮めながらEMEA1位取ってんのはさすがだわ

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