「VALORANTのeスポーツ事業は毎年収益が増加している」パシフィックリーグ責任者が昨年の成功と今後の展望を語る

今月17日に韓国で開幕するVCT PACIFIC 2024 KICK OFFですが、今大会に向けた記者会見が本日行われました。記者会見にはパシフィックリーグのeスポーツ責任者を務めるJake Sin氏が登壇し、今大会の意気込みを語りました。

「新たなリーグが開幕する時は予想通りになることもあれば、予想外の問題が発生することもあります。これらすべてを考慮すると、昨シーズンは本当に満足いく大会となりました。最高視聴者数は40万人、総視聴時間は約2,500万時間に達するなど、大きな反響がありました。昨シーズン最高の瞬間と言えば、奨忠体育館（チャンチュン体育館）で行われた決勝のイベントブースです。4,000人のファンが訪れ、それを楽しんでくれました。」

「昨年の成功の要因は、Riot Gamesの多くのチームが努力を注いでくれたからでしょう。その努力が配信、イベント、コンテンツに反映されていました。トップクラスのeスポーツリーグと同等のクオリティを実現するため力を注ぎました。また、面白い配信コンテンツも充実していました。昨年のテーマ曲のMaking Wavesの素晴らしかったです。」

「パシフィックリーグならではの特徴は、各チームが様々な地域、文化、言語を代表していることです。eスポーツがまだ知られていない市場で自国の選手が成長する姿をよく目にします。様々なスタイルを持つ選手が対戦する興味深い試合が見れることでしょう。」

「そして、昨年のパシフィックリーグの成績は他リーグと比較しても優れていたと思います。国際大会でも素晴らしい成績を収めました。韓国のDRXはLOCK//INでベスト4を収め、パシフィック優勝チームのPaper RexはMasters Tokyoで3位、VALORANT Champions 2023では準優勝を収めました。昨年は4位、3位、2位と順番に獲得していったため、今年は優勝を取るのではないかと思います。」

「また、個人的にはBleed Esportsが新たにリーグに加わったことを非常に嬉しく思います。昨年のアセンション優勝チームであり、VCT 2022 Mastersで優勝を収めたyay、世界大会やチャレンジャーズで高いパフォーマンスを披露し続けたsScaryなどスター級の選手が多く在籍しているため、非常に注目しています。」

「xccurateが加入したT1にも注目しています。また、Paper Rexのf0rsakeNとの兄弟対決も楽しみです。ロスターを改変したDRX、Surfが加入したTalon Esportsにも注目でしょう。」

「アフィリエイトパートナーシップ、レンタル制度の導入など、今年はチームと親密に協力し、プロ選手との交流の機会を増やすことを目標としています。またチームは昨年に比べ、流動的に選手を入れ替えることが可能となりました。選手たちはコミュニティに自分の名前を知らしめる機会が増えるでしょう。」

「幸いなことに、VALORANTのeスポーツ事業は毎年収益が増加しています。今年はゲーム内スキンの実装されるため、その収益で直接チームをサポートできるでしょう。」

「キックオフは聖水洞で開催されます。ファン体験を最優先に考えました。単に試合を開催するだけではなく、VALORANTの活気を反映し、より多くの人が集まれる場所を選びました。」

「また昨年からの大きな変更として、待機時間を減らすことです。マップとマップ間のインターバルを短くすることで、視聴者が終始試合に夢中になれることを目標としています。私たちの調査によると、視聴者の大部分は休憩時間に配信から離脱します。中には二度と戻ってこないユーザーもいます。そのため、できるだけ魅力的な放送を長時間続けることを目標としています。」

「今年はVALORANTを360度体験できる空間を作りたいと考えています。最上階には試合ステージ、その下にはアイスボックスをリアルに再現したエリアを準備しています。また、無料で試合を観戦できるeスポーツパブも展開する予定です。そこはチケットがなくても楽しむことができますが、チケットをお持ちの方には無料のフードとドリンク、アルコール類を提供します。この他にはグッズ販売、フォトブース、サイン会場なども予定しています。」