OXYのプレイが劇的に改善したvanityの一言

ロサンゼルスでは現在、Masters Madridへの出場をかけたVCT AMERICAS 2024 KICK-OFFが開催中。グループステージ1回戦でMIBRを2-1で下したCloud9ですが、キャプテンを務めるvanityがデュエリストのOXYにかけた一言が話題を集めています。

現在18歳のOXYは、2022年に競技シーンに参入。昨年9月にCloud9に加入し、自身初となるインターナショナルリーグの地に足を踏み入れました。そして先日のMIBR戦では2つのエースやクラッチを披露し、自身の実力を証明しました。

しかし、Dot Esportsのインタビューでvanityは「OXYにはまだ問題が残っています。死んだ後に喋りすぎたり、ラウンド中も楽しみすぎたりすることがあります」と述べ、楽観的な性格は良い面でもある一方で、改善しなければいけない点と指摘。またOXYに語り掛けたある一言で、プレイが劇的に改善されたと話しました。

「彼はFakerが大好きです。昨年、大会で韓国に滞在した時、彼に『Fakerがなぜ上手いかわかる？』と尋ねました。私たちは彼にこう説明しました。『Fakerの良さは、じわじわと敵を追い詰めていくところです。彼は高い技術も持っていますが、それに頼っているわけではありません』と。」

Fakerはその高い技術でチームを牽引し、4度の世界王者に輝いた実績を持ちますが、彼の最も優れた部分は敵の位置と周囲の状況把握、そして常に的確なプレイをする一貫性です。彼のタイミングの把握、マップ理解、そして決断力、そのすべてが実力と結びついています。

「私はFNATICの戦い方を理想としています。Fakerのように、彼らはじわじわと敵の首を絞めていきます。彼らは個人技でラウンドを巻き返すこともありますが、おおよそは相手を自分たちが有利とする状況に追い込み、美しいラウンドの取り方をしています。」

「Cloud9では彼らのプレイを再現し、まずは同じレベルに到達することを目指していますが、経験不足が小さなミスに繋がっています。そのようなミスが今回の試合でも見られましたが、私はチームメイトに『諦めるのはやめろ』と伝えました。絶対に取れるラウンドは絶対に取る必要があります。これがVALORANTで一番難しいことです。」

グループステージ1回戦を突破したCloud9は次戦、今大会優勝候補のNRGと対戦予定。細かいミスを修正し、OXYのパフォーマンスを最大限引き出すことはできるでしょうか。試合は日本時間2月24日午前7時にスタートします。