長期のオフシーズンや上半期の過密スケジュールなど様々な懸念が集まるVALORANTの競技シーンですが、VALORANTのグローバルeスポーツ責任者を務めるLeo Faria氏が来シーズンのチャレンジャーズリーグの計画を発表しました。
アセンショントーナメントを7月から9月に移動することに加え、インターナショナルリーグとチャレンジャーズリーグのパートナー制度の導入、Premireからチャレンジャーズへの出場権付与などを予定しています。
チャレンジャーズへのビジョンと計画、そしてプロを目指す人たちへの道
皆さんこんにちは、VALORANTのグローバルeスポーツ責任者を務めるLeo Fariaです。
VALORANT Champions 2023を楽しんでいただけていますか?数日のオフを前に、VCTの来シーズンに向けての計画をお伝えしたいと思います。今日はChallengers(以下チャレンジャーズ)と、次世代の才能を育てるということに焦点を当ててお話しします。
私たちのビジョン
私たちは、VALORANTの競技シーンを究極な形のスポーツとして表現することを目指しています。世界中の選手から学び、そしてインスパイアを受ける場所。そして誰もが出場でき、プロへの明確な道筋があるべきだと考えています。
VCTが今後何年にも渡り繁栄していくためには、強固な基盤が必要です。国際大会とインターナショナルリーグは選手とファンを鼓舞するために存在し、チャレンジャーズリーグとアセンショントーナメントは全プレイヤーが大会に出場でき、そのスリルを体験させるために存在します。
これが私たちの戦略の組み立てです。インスピレーション、向上心、そして誰しも参加しやすい環境を目指しています。
この記事は、Tier 2に関する私たちの考えを皆さんに共有し、その決断と背景をお伝えする意味が込められています。私たちは、Tier2をVALORANTのエコシステムの1つにするよう常に尽力しています。
今後の展開
VCTは2023年にインターナショナルリーグへと姿を変え、大きな一歩を踏み出しました。同時にチャレンジャーズリーグも新たな独自性を獲得することができました。上手くいった面もあれば、改善が必要な面もあります。
現在の状況
現在、複数のチームがチャレンジャーズに参戦しています。才能ある選手たちが豊富で、一部地域では視聴率も好調であることから、私たちは継続な発展を後押ししています。G2 Esports、Acend、Dplus KIA(旧DAMWON Gaming)など以前からVALORANTの競技シーンで活動していたチームを始め、新規チームも多数参加しました。
それらのチームの中にはインターナショナルリーグ昇格を目指し戦うチームも存在し、彼らがVALORANTの競技シーンを信じ続け、このゲームに投資しようとする強い意志を確認することができました。私たちがゲスト枠のシステムを作ったことは、そのためです。このシステムが成功したと判断することはまだ早いですが、良い兆しが見えていることは喜ばしいことです。
そして、アメリカのThe Guard、ヨーロッパのGentle Mates、パシフィックのBleed Esportsの3チームがアセンショントーナメントを勝ち抜き、来年のインターナショナルリーグ出場権を得ました。彼らが大会をどのように震撼させるか、非常に楽しみです。
また、私たちはチャレンジャーズの中で複数の地域が人気を博しているのを目の当たりにし、感激しました。アメリカでの最強視聴者数は14.5万人に達し、これは大手チームがチャレンジャーズリーグに参戦してくれたこと、そして熱狂的なコミュニティのおかげです。
EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)の中でも人気のリーグがあり、フランスの最高視聴者数は16.4万人を記録しました。スペインとトルコでも将来有望な成長を見せています。
そしてアジアでは驚くことなかれ、日本が最も人気のあるチャレンジャーズリーグとして人気を博しました。Split 1では16万人の最高視聴者数を記録しています。またタイ、南アジア(インドなど)、インドネシア、韓国も大きな可能性を見せています。
また、チャレンジャーズリーグで戦うプロ選手も見てみましょう。Mited、nataNk、nethなど多くの素晴らしい選手たちが参戦しています。彼らの才能には目を見張るものがあります。また、スペインのチャレンジャーズリーグではdevilasxa、didiiと女性選手が参戦しました。Rebels Gamingの女性部門から昇格し、現在はメインチームで活動しています。
最後になりますが、私たちは「something」というデュエリストをチャレンジャーズリーグで見かけました。彼は日本の競技シーンで活動し続けてきましたが、VCT PACIFIC 2023の開幕に伴い、Paper Rexに加入しました。インターナショナルリーグに昇格したのです。
これらは、チャレンジャーズリーグのシステムが機能していることを示す素晴らしい兆候です。私たちがこれらの大会を構築し、サポートし続けることの理由の1つとなっています。
来年に向けて
Tier 2の未来に期待を寄せる一方、このオフシーズンに向け重点的に改善したい点が複数あります。
視聴率
端的に言えば、後れを取っているリーグがあります。
まず、チャレンジャーズリーグは、インターナショナルリーグやその他の世界大会と並行し行われています。そのため、注目度だけでなく、放送時間も競合することになります。私たちはこれらの大会ができるだけ重ならないように、時間帯や曜日を変えて大会を開催することに多大な努力を払っています。
しかし、それでも競合する配信試合は多数あります。コンテンツとして消費してもらいたい一方、放送される試合をすべて見てほしいと期待することは非現実的です。ファンが1つの大会を選ぶ必要に迫られた場合、チャレンジャーズリーグは必然的に不利な立場に置かれます。
視聴率はチャレンジャーズリーグの成功を意味する1つの要因ではないとはいえ、存続させるためには絶対に必要なものです。リーグや大会が成功するためには、視聴者が必要です。視聴率の良い健全な大会は、主催者が制作資金を調達することを可能とし、チームのマネタイズ、給与や福利厚生、先週や試合のサポートを行うインフラ整備を可能とします。
しかし、それは単に財政的な持続性を意味しています。ファンが望むことを提供するも重要です。視聴者数は、ファンが何を興味を持っているかを示す絶対的な数値です。常にファンの声に耳を傾けていますが、彼らが何を言っているかだけではなく、何をしていて、なぜ視聴するのかにも、重きを置いています。
スケジュール
今年見られた2つ目の課題は、スケジュールです。私たちは彼らに十分な練習期間がないことが、成長を妨げている要因の1つとなっていると考えています。
アセンショントーナメントに出場できない多くのチームは、6月上旬にシーズンが終了します。つまり、1年の半分以上公式戦が無いことを意味します。オフシーズンとは、プロには休養の時間を、チームやスタッフたちには新しい作戦の考案や選手のトライアウトを行う時間、ファンには大会を懐かしむ時間を与えます。
しかし、今のオフシーズンはあまりにも長すぎます。
私たちはオフシーズンにサードパーティーの大会が開催されることを予想していますが、チーム運営をより正当化するため、公式大会のスケジュールをより長期にする必要があると理解しています。
残念な現実として、チャレンジャーズリーグは大会の成績や成功に応じてメンバーを入れ替えることが多々あります。しかし、それはあらゆるスポーツにおいても、Tier 2や育成リーグの性質であり、この現状が変わることを期待しているわけではありません。
VLAORANTは世界で最も競争の激しいeスポーツの1つであり、トップに立つことは非常に難しいです。多くのチームがインターナショナルリーグ昇格を目指すと思いますが、成功するのは優れた選手、チームのみです。
成功の礎
私たちはチャレンジャーズリーグが目的地ではなく、トップレベルのプロ選手になるために中継地点として考えています。選手たちが次のレベルに向けスキルを磨くための"踏み台"であって、"留まる"場所ではありません。
だからこそ私たちは当初から、チャレンジャーズリーグがVALORANTのエコシステムにおいて果たす役割を明確化してきたのです。
チャレンジャーズリーグの具体的な変更点
来年、私たちがチャレンジャーズリーグをどのように成長させていくかは、以下の通りです。
1つ目は、チャレンジャーズリーグを1月から6月に制限する代わりに、通年開催に変更します。インターナショナルリーグのオフシーズン期間中である年の下半期も含まれます。この変更により、チャレンジャーズリーグには十分な機関が与えられ、視聴率の向上に貢献することが期待されます。
大会の序盤(予選など)で全試合が放送できないなどデメリットもありますが、その改善例として、ウォッチパーティーを開催したい配信者に配信の権利を提供するなどを考案しています。この変更により、選手たちが継続的に戦うことができ、スキル向上の機会が得られると考えています。
また、アセンショントーナメントはChampionsが終了した9月に移動し、注目度を向上させます。アセンションはプロへの道のりを示す集大成で、非常に高い価値を持っています。この変更により、アセンションはスケジュール的にも良い位置付けとなり、より注目度を高めることができると思います。
2つ目の変更は、選手の流動性に関するものです。より多くの選手がTier 1、Tier 2を行き来することを目指し、インターナショナルリーグとチャレンジャーズリーグのチーム間のパートナーシップ制度を導入します。チーム間で選手の交代を可能にします。
この新体制により、各チームはより自由に選手を入れ替えることが可能となります。エコシステムの頂点から、Tier 2の選手育成をサポートすることを目指します。
3つ目、最後の変更はPremierです。Premierは新しい大戦モードで、プレイヤーたちはチームを作り、ゲーム内で毎週開催される大会に出場することができます。これらの大会は、最終的にチャレンジャーズリーグへの出場に繋がり、ゲーム内からプロへの明確な道が開けます。
Premierの素晴らしいところは、プロを目指す全てのユーザーへ扉を開いていることです。チームを編成して大会に出場すれば、あとは自分の成績が全てです。またVALORANTがプレイ可能な全地域で行われ、今後さらに拡大予定です。
これにより、広範囲に堅固なTier 3を形成することができます。アセンショントーナメントやチャレンジャーズリーグへの降格など、その頻度を高めることで、強固な基盤を形成します。
私たちは進化し続ける
このような背景から、VALORANTのTier 2へのコミットメントと、長期的な成功のためにどのような準備を行っているかがお分かりいただけたかと思います。今後数ヵ月のうちに、正確な計画とリーグが地域レベルでどのような形になるかをお伝えします。
これらの変更の中には、良い結果をもたらすものもあれば、的を得ていないものもあると思います。しかし1つだけ確かなことは、私たちは学び、適応し、進化しようとする意欲があると言うことです。私たちに真の終わりはありません。
皆様のご意見、感想をお待ちしております。また、大会主催者、チーム、選手の皆様のご指導に真摯に耳を傾け、来シーズンに向けての改革を進めてまいります。
まぁなんやかんやありながらチャレンジャーリーグに対しての投資は最大限にしたんだな
返信削除すっごい
返信削除これ営業妨害で訴えられたら負けます
返信削除えぐいのおんな〜w
返信削除文字数制限つけようや
返信削除よくここまでたどり着いた、貴様に褒美をくれてやろう
返信削除好き
削除これ営業妨害で訴訟起こされるんちゃうか?w
返信削除やるやんライオット
返信削除なんかこう執念がすごいわ
返信削除未だにShroudの記事パクったこと指摘されたの、根に持っているのか?
CS2に負けないように頑張って
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