Vivo Keydのペナルティ撤回を望む「#JusticeforKeyd」のハッシュタグがTwitterの全世界トレンド1位にランクイン、VALORANT公式は「更なる審議を行う」と対戦スケジュールの延期を発表

現在ドイツ・ベルリンで開催中の「VALORANT Champions 2021」にて、Acendと対戦し勝利したVivo Keydが不正なサイファーのスパイカメラを使用したとして、獲得ラウンドの没収が発表されましたが、そのペナルティの撤回を望むファンが投稿した「#JusticeforKeyd」のハッシュタグがTwitterの全世界トレンド1位にランクインしています。

日本時間で昨日から本日の深夜に行われた「Vivo Keyd vs Acend」ですが、Vivo Keydに所属するJhoWが、ブリーズのAサイトで不正なスパイカメラを使用したとして、Riot Gamesはグリッチを使用した獲得ラウンドをの没収を発表。本来、Vivo Keydが2-1で勝利した試合でしたが、この僅かなラウンド差が原因となりAcendの勝利へ変更となり、Acendがグループステージ2回戦へコマを進めました。

しかし、Vivo Keydの獲得ラウンド没収に納得がいかないブラジルファン、プロ選手も多く、Acend所属のzeek、Envy所属のyay、Version1に所属したjammyzは自身のTwitterで以下のように投稿。試合中に一時中断しなかった審判への指摘やスケジュール変更に穴をあけたくないため、今回のような決定を下したのではないかと指摘しています。

私たちの勝利に値しない試合でしたが、それを決定するのは私たちではありません。審判が試合中にこの問題の解決に取り組まなかったことが、本当に大きなミスだと思います。私はDMを閉じているので、殺害予告を送りたいのであれば、このツイートのリプライ欄にお願いします。

Didnt deserve the win, but its not our decision to make. Really big f* up for the referees to not address it during the game 😕

Turning off my DMs, so if any of u want to send more death threats, u can do it here in the replies, thanks 🤡

— ACEND zeek (@zeekrino) December 4, 2021

正直なところ、今回のVivo Keydの判決はとても厳しいものに見えます。私には、再試合を行う手間やスケジュールの変更を避けるために、ラウンド没収を決定したとしか思えません。つまり、全体的に見てかなり悪い状況だと思います。

tbh the ruling seemed really harsh for @VivoKeyd

to me it kinda just seemed like instead of replaying. they just forfeited them to avoid the hassle/schedule changes.

idk, a really shitty situation all around.

— yay (@yayFPS) December 4, 2021

この状況について、選手として声を上げるべきだと思います。1年で最も大きな大会で勝利を剝奪されたことは、決して小さなことではありません。もし、事前にグリッチであると認知されていたのであれば、不正なスパイカメラが6回使用された時点で、審判は試合を一時中断し、すぐにラウンドをやり直すべきでした。誤審です。

It is important to speak up as a player about this situation. Having a win taken away at the biggest tournament of the year is not minuscule. If the camera is deemed illegal prior, officials should have stopped the match and replayed x rounds upon seeing the cam 6 times. Mistakes

— jammyz (@jammyzx) December 4, 2021

今回の判決はブラジルコミュニティを中心に大きな議論となっており、TwitterではVivo Keydの勝利没収の撤回を望む「#JusticeforKeyd」が拡散。「#JusticeforKeyd」は、Twitterの全世界トレンド1位にランクインするなど大きな話題となっており、Vivo Keydの創設者もそれに驚くツイートを投稿しています。

Top 1 do mundo? pic.twitter.com/WvqfCGS5Pf

— EduKkim (@EduKkim) December 4, 2021

また、大会前には使ってはいけないグリッチが明記されている「グリッチリスト」が選手、チームなどに配布されることで知られています。そのリストに追加されているか否かで揺れ動く今回のグリッチですが、フランスでVALORANT Champions Tourのキャスターを務めるWiPRは、「Vivo Keydが使用スタスパイカメラのグリッチは、大会規則で定められた禁止グリッチのリストに入っています。」とコメントしています。

Fun fact #1 : à priori, la cam buguée utilisée par Vivo Keyd est dans une liste de bugs interdits précisée dans le règlement du tournoi

Fun fact #2 : personne ne lit les règlements

— WiPR (@WiPRenaud) December 4, 2021

グリッチを使用したVivo Keydに加え、誤審と指摘されるRiot Gamesですが、本日21:45にVALORANT Champions Tourの公式Twitterを更新。今回の判決に更なる審議を行うとして、グループステージAの試合の対戦スケジュールの延期を発表し、「Team Vikings vs Gambit Esports」、「Team Liquid vs Sentinels」の試合は当初より1時間遅れて放送を行うと発表しています。

更なる審議の結果、グループステージAの試合は、Vivo Keydに対する裁定を再度検討するための時間を確保するため、スケジュールは延期されます。本日の試合である「Team Vikings vs Gambit Esports」、「Team Liquid vs Sentinels」の試合は当初より1時間遅れてスタートします。

Upon further deliberation, matches in Group A will be delayed to provide additional time to review the ruling against Vivo Keyd. Today’s matches will feature Team Vikings vs Gambit and Team Liquid vs Sentinels. Broadcast will begin 1 hour later than initially scheduled.

— VALORANT Champions Tour (@ValorantEsports) December 4, 2021

現時点で、Vivo Keydに対する新たな声明はRiot Gamesより出されていません。今回のラウンド没収に非難が集まることから、再試合、もしくはラウンド没収以外の何らかの形で対処が行われると予測されます。

しかし、既に決定している対戦スケジュールを変更するとなると、今後の日程に影響が出るとコミュニティでは見られており、今後のRiot Gamesの対応に注目が集まります。