ドイツ・ベルリンで開催されたVALORANTの世界大会「VALORANT Champions 2021」の決勝にて、「Acend」が「Gambit Esports」を3-2で破り、世界王者の称号と優勝賞金35万ドル(約4,000万円)を獲得しました。

VALORANT Champions 2021

VALORANT Champions 2021は、2021年12月1日(水曜日)~2021年12月12日(日曜日)の12日間にかけドイツ・ベルリンで開催された賞金総額100万ドル(約1.1億円)のオフライン大会です。

1年に渡って開催された各地域のChallengers、Mastersで上位入賞を果たした12チームと、ラストチャンス予選を勝ち抜いた4チームによる計16チームが出場し、VALORANT Champions Tour 2021の年間王者の称号をかけ対戦しました。

決勝 Acend vs Gambit Esports

  •  Acend [3-2]  Gambit Esports
    •  Acend [11-13]  Gambit Esports (Breeze)
    •  Acend [13-07]  Gambit Esports (Ascent)
    •  Acend [03-13]  Gambit Esports (Fracture)
    •  Acend [14-12]  Gambit Esports (Icebox)
    •  Acend [13-08]  Gambit Esports (Split)

12日間に行われた「VALORANT Champions 2021」の最終試合となる決勝は、ヨーロッパNo.1ジェットと評されるcNed率いる「Acend」と前回のMasters王者「Gambit Esports」が対戦。ヨーロッパのチーム同士となる対決となり、BO5で対戦しました。

1マップ目は、Gambit Esportsが選択したブリーズ。ディフェンダー側からスタートしたAcendは、序盤よりアグレッシブに勝負を仕掛けエリアを広げていきます。Gambit EsportsはAcendのアグレッシブな動きと裏取り、KAY/Oのアビリティキャンセルに苦戦し、9-3と大幅にラウンド取得を許し、後半ラウンドへ移動します。

しかし、後半ピストルラウンドを取得したGambit Esportsはラウンド差を感じさせない冷静かつ徹底した防衛を見せ、4ラウンドを取り返します。zeekのKAY/Oのアルティメットを止めることが出来ず2ラウンドを許し、11-5とAcendが更に勝利に近づきますが、そこでGambit EsportsのnAtsが流れを変えるファインプレーを重ね、怒涛の8ラウンド連取。13-11でGambit Epsortsが1マップ目を獲得しました。

2マップ目は、Acendが選択したアセント。アタッカー側からスタートしたAcendは、アグレッシブな攻めと正確なAIMでラウンドを連取。BONECOLDのシェリフ4キル、zeekの4キルなど、ファインプレーが続き、7-2までリードを広げます。

Gambit Esportsは持ち前の対応力で4ラウンドを取り返し7-5まで差を縮め、後半ラウンドへ移動しますが、Acendは主導権を譲りません。後半ラウンドはピストルラウンド、2ndラウンド、更には3ラウンド目を取得し、試合の流れを掌握します。Gambit Esportsも2ラウンドを返しますが、BONECOLDのアルティメットがGambit Esportsのセットアップを完全に崩し、13-7でAcendが2マップ目のアセントを勝ち取りました。

3マップ目は、Gambit Esportsが選択したフラクチャー。アタッカー側からスタートしたGambit Esportsは、nAtsのラークを基軸とした得意のマップコントロールを意識し、素早い攻撃でラウンドを連取します。Acendはタイムアウトを取り1ラウンドを返しますが、Gambit Esports有利の試合展開は変わりません。

前半ラウンドは11-1と、Gambit Esportsの圧倒的なラウンド差で後半ラウンドへ移動。後半ラウンド突入後もAcendはGambit Esportsの流れを止めることが出来ず、13-3でGambit Esportsの勝利となりました。

また、nAtsのスコアは26キル3デス、ACSは249と圧巻のスコアを記録しており、KDAは脅威の10.0を獲得しています。驚異的なスコアにAcendのzeekは、nAtsにマウス感度をゲーム内チャットで質問する様子が確認されています。

4マップ目は、Acendが選択したアイスボックス。序盤よりAcendが流れを掴み、7-3でリードを広げますが、ブリーズ、アセント同様にAcendが連取したラウンドをGambit Esportsが追いかける形が続き、7-5で試合は折り返します。

後半ラウンドから徐々に勢いを上げるGambit Esportsは5ラウンドを取り返します。互いに一進一退の攻防を続き、12-12でオーバータイムへ突入。starxoのミッドを詰めるアグレッシブなファインプレーで流れを掴んだAcendは、2ラウンドを連取し、14-12でアイスボックスで勝利を勝ち取りました。

2-2とフルセットで迎えた最終マップは、スプリット。Acendは現在のメタでは珍しいオーメン、サイファー、セージなど、VALORANTの競技シーン初期を思い出させるエージェント構成を選びます。

ヴァイパー、アストラの2コントローラー構成でスパイク設置を目指すGambit Esportsですが、セージの壁、オーメンのスモークで手前を取る動きを積極的に見せるAcendの防衛にGambit Esportsは苦戦し、7-2でAcendが有利に試合を展開します。

しかし、Gambit Esportsは素早い攻めで突破口を見出します。ジェットのテイルウィンドでAサイトを早めに攻め、スリフティーでラウンドを獲得。3ラウンドを取り返し、7-5でAcendが僅かにリードし後半ラウンドへ移動します。

後半ラウンド、ピストルラウンドを獲得したAcendは、オーメンのパラノイアをラッシュの起点にした素早いセットを決めるセットアップを見せ、ラウンドを連取。Gambit Esportsもキルジョイ、アストラ、ヴァイパーで固いサイト守りを見せますが、Acendの攻撃を止めることが出来ず、13-8でAcendがスプリットを取得。3-2でAcendが勝利し、VALORANT Champions 2021の年間王者に輝きました。

5マップに渡って行われ、Acendが勝ち取った今回の試合でしたが、合計キル数はGambit Esportsが30キル、ファーストキル数は7キル多くAcendを上回っています。試合後のインタビューにて、cNedは「私たちは『cNedと仲間たち』ではなく、チームの力を証明できたと思います。チームメイトにすごく感謝しています。」とコメントしていますが、正にスコアがチームの連携力の高さを証明する結果となったでしょう。

最終順位

  • 1位: Acend ($350,000)
  • 2位: Gambit Esports ($150,000)
  • 3-4位: KRÜ Esports ($90,000)
  • 3-4位: Team Liquid ($90,000)
  • 5-8位: Team Secret ($40,000)
  • 5-8位: Cloud9 Blue ($40,000)
  • 5-8位: Fnatic ($40,000)
  • 5-8位: X10 CRIT ($40,000)
  • 9-12位: Sentinels ($20,000)
  • 9-12位: Team Envy ($20,000)
  • 9-12位: Team Vikings ($20,000)
  • 9-12位: Vision Strikers ($20,000)
  • 13-16位: Vivo Keyd ($20,000)
  • 13-16位: Crazy Raccoon ($20,000)
  • 13-16位: FURIA Esports ($20,000)
  • 13-16位: FULL SENSE ($20,000)

18 コメント

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  1. 35万って見てえっ35万円って読んじゃったので35万ドルって書いてください

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    1. コメントありがとうございます。修正いたしました。

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    2. 素早い対応感謝です 二ドルください

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  2. めっちゃ金の掛かってる大会なのに優勝賞金は意外に少ない
    他の相場とか全く知らないけど優勝チームは1億くらいは貰えるものだと思ってた

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    1. 基本賞金は総額100万ドルなのでちゃんと多いぞ
      ここにチームスキン売上やチャンピオンズコレクションの売上が足されるから最終的な獲得金額は相当多くなるはず

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    2. 世間知らずすぎるだろ

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    3. シャドバの優勝賞金が1億だぜ?
      世間知らないのはどっちだよw

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    4. シャドバはvalorantに並ぶ国際的なesportsタイトルだった!?

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    5. valorantの場合比較対象はシャドバじゃなくてOWとかCSGOじゃないか?
      優勝したら1億とか世界大会でもあんまりないぞ総額1億はあるけど
      というか普段からeスポーツ見てる人だったらわかるはず

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  3. グリッチカメラで本来負けていたチームがまさか優勝するとは・・・

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    1. グリッチカメラはVivoKeydだけど?

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    2. グリッチカメラでペナルティ食らう前はVKがACEに勝っていた

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    3. ↑↑文盲すぎね?

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    4. これは脳みそブロンズ民
      義務教育受けてるかも怪しいレベル

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  4. やっぱ日を追うごとに差が出始めるよね
    どのチームもマスターズから飛躍的に強くなってる

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  5. cnedのパフォーマンスの安定っぷりがやばかったなあ
    オペ当てすぎなんよ

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  6. どこのチームもそうだとは思うけど、特にAcendは試合を経るたびに強くなってった感がある
    グループステージだとvivo keydに苦戦してたけど、今のacendなら圧倒しそう

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  7. Vivoに完敗してたチームがGMB破るとかマジでわかんないなvaloは

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