開発チームが隔週に渡りユーザーからの質問に答える「ASK VALORANT」第11回が公式サイトより公開されています。
We’re back with another Ask VALORANT. This week, you asked about patch stability, how we consider esports in our patch timing, and what we’re doing to clean up your in game chat.
— VALORANT (@PlayVALORANT) November 5, 2020
Read the answers here: https://t.co/jUs1PktMQB pic.twitter.com/PIG26VkQLp
第11回目となる今回は、アップデート適用後のゲームプレイの安定性の低下、大会開催中のアップデート適用、ボイスチャットなどゲーム内での悪質なプレイヤーの対処について答えています。
特にアップデートの安定性の低下、大会開催中のアップデート適用は現在問題となっており、今回の回答では今後のアップデートのロードマップを年末までに発表予定と明かしています。
以下、公式サイトより引用した文章を掲載します。
Q.最近はパッチの安定性が大きく低下しています。何が起こっているのですか?
A.はい。確かにこれは問題です。正直に言って、最近のパッチ初日の安定性は私たち自身の想定を遥かに下回っています。これについては、私たちが行うべき内部プロセスの改善から、私たちが考慮すべき哲学の変更、ツールやインフラストラクチャーへの投資など、様々な理由が存在します。正直にお伝えしますと、私たちはパッチのペースを緩やかにする可能性についても考えています。
私たちはクローズドベータを開始する前から、正確に2週間周期でパッチをリリースしてきました。自宅から作業を行う物理的な困難にもかかわらず、チームはマップのリリースを前倒しするなど、コンテンツや機能をできる限り早くリリースできるように熱心に作業を続けてきました。それは今後も続ける予定です。しかし、今は落ち着いて、私たちの取り組みが、プレイヤーの皆さんにとって当然あるべきクオリティーの基準を安定して満たせるように、内部でやるべきことを精査すべきときです。
パッチ1.11のリリース(およびロールバックと再導入)による最悪の影響は終わったので、今後は数週間かけてプロセスとツールの徹底した調査を行い、私たちが今後計画している素晴らしい新要素のすべてを安定して高い水準でリリースできるよう、改善のためのロードマップを策定しようと思います。
どのような改善が行われて、私たちが何に責任を持つべきなのかを皆さんに理解してもらえるように、これに関してはできる限り透明性を高めるつもりですので、その概要とロードマップについて、年末年始の休暇に入る前に、もう一度皆さんにお伝えします。
それまでの間、ご迷惑をおかけしますが、もうしばらくお待ちください。
—Arnar Gylfason、シニアプロデューサー
Q.「First Strike」のNA予選の期間中にパッチがリリースされて、それがロールバックされました。パッチを適用するにあたって、eスポーツトーナメントのことは考慮していますか?このようなパッチが与える影響が大きすぎた場合についてはどう考えていますか?
A.まず最初に、これに関してはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。特にVALORANTは2週間ごとにアップデートされることから、パッチのリリースとeスポーツイベントを実施するタイミングの調整は非常に複雑なプロセスとなります。実際に開発チームは予選開始前に変更を行おうと考えていましたし(パッチノートの序文をご覧ください)、私たちはスケジュールを調整するために彼らと緊密に連絡を取り合っています。しかし、さまざまな事情から、一部のNA予選は火曜日にパッチがリリースされる前に実施されてしまいました。
これは避けることができた事態であり、私たちはこれを教訓として必ず改善していきたいと考えています。問題が発生した経緯を説明します。年末が近づき、開発チームとeスポーツチームの両者ともに、「First Strike」のメインイベントで真のBO5を実現するために、何としてでも5つ目のマップの「アイスボックス」をリリースしたいと考えていました。プロが大会前に練習する十分な時間を確保するために、私たちは「アイスボックス」をランクキューで少なくとも4週間は利用可能にしておきたかったのです。
また、First Strikeの最中にリリースされる予定だった次のパッチ(1.12)は、影響を最小限に抑えるために、軽めのものにしたいと考えていました。これらすべてを考慮して、VALORANTの開発チームはパッチ1.11で通常以上の量のコンテンツを前倒しで導入し、予定よりも早くマップをリリースしました。これが不安定な体験につながり、最終的にパッチをロールバックすることとなりました。
次に、パッチのタイミングに関してですが、世界中の予選がFirst Strikeのメインイベントが行われる直前の1か月に集中していたために、予選に影響を与えずに「アイスボックス」に4週間の猶予を確保できる日程が非常に限られていました。私たちはほとんどの予選が始まる前にパッチ1.11をリリースしようとしましたが、NA予選については判断を誤りました。私たちが抱えていた様々な制約を考えれば(それに競技者にはパッチノートを早めに公開していたので)、これは辛いとしても“何とかなる”と思っていたのです。現時点では、私たちは競技への影響に関して最悪の事態に対処していると考えています。
いずれにせよ、NAの最初の予選が2つの異なるパッチでプレイされる事態を避けるために、私たちは残りの16チームがトーナメントをパッチ1.10で終えられるように、別々のインスタンスを利用できるようにしました。その間に、ライブサーバーのゲームは11月2日(太平洋標準時)時点でパッチ1.11にアップデートされました。今回の件が、私たちがeスポーツシーンとゲームを同時に進行させるにあたり、拡大を続けるうえで学んだ教訓となったのは間違いありません。
—Riley Yurk、VALORANT eスポーツ ストラテジー部門マネージャー
Q.現在は行動規範に違反する不適切な名前を利用するプレイヤーに名前の変更を強制しているようですが、チャット内の悪質な言動についてはどうするつもりですか?
A.私たちは正式リリース前からチャットが問題となることと、そのための新システムは準備が間に合わないことが分かっていたので、新システムの作業を続ける間、正式リリースの時点から暫定的なシステムを導入していました。
そして本日より、簡単に検出できる、あからさまに不適切な言葉や言動に焦点を当てて、最悪の事例に対してのチャットおよびボイスコミュニケーション制限のペナルティーを与えるようになりました。先日、英語で機能する新たなチャット検証システムを導入したので、テキストやボイスチャットの制限を受けたプレイヤーを見る機会が増えると思います。これから数か月に渡って、対応言語を拡大して検出精度を高めていく予定なので、今後は過激な違反者だけでなく、もっと広い範囲に制限を与えられるようになるでしょう。
対戦という閉鎖空間で行われる言動は、チームメイトに大きな影響を与え、それを言われた人に長期間にわたる影響を与える可能性があることを理解しておくことが重要です。ヘイトスピーチや誹謗中傷、そしていかなる形であっても脅迫やいじめは、私たちのゲームでは容認しません。チャット制限を受けたプレイヤーは、ゲーム内のコミュニケーションを建設的に利用するようにメッセージを受けます。私たちは勝つときも負けるときも共に闘うのです!
今後も行動規範を違反しているプレイヤーを見かけたら、報告し続けてください。すべての報告はプレイヤー行動システムに送信されて確認が行われており、寄せられた報告は私たちの機械学習モデルの精度の改善や、悪意のある言動への対処の改善に役立てられます。
—Rae Edwards、セントラルプレイヤーダイナミックス担当プロデューサー
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