アメリカのメディアESPN Esportsが50人以上のプロに独自にインタビューを行い、VALORANTの今後や競技シーンについて答えた記事が公開されています。

ESPN Esportsは、50人以上のプロやトッププレイヤーに対して、匿名で独自の調査を実施、インタビューでは前倒しとなったリリース日、削除する必要があるエージェント、今後の競技シーンでVALORANTに望むことなどについて答えています。以下、一部抜粋したコメントを引用しています。


VALORANTの公式リリースは早すぎると思いますか?

・はい : 63%
・いいえ 37%

VALORANTにとってここ数週間議論されている問題の一つはリリース日が早すぎることについてでした。開発者は夏にリリースと事前に発表していましたが、一般的に夏と呼ぶシーズンの数週間前にリリースし、全世界を驚かせました。

コミュニティでは、準備ができていない状態のリリースになるといった問題が議論され、コミュニティでは二分割の意見になっていますが、この話題についてはストリーマーのShroudも生配信中で共有しています。

しかし、ゲームのリリースが早ければ早いほど、大規模の大会が開催され始めるため、ESPNは早期のリリースについては前向きに捉えています。


VALORANTからエージェントを削除する必要がある場合、どのエージェントを削除しますか?

・レイズ : 37%
・セージ : 19%
・ソーヴァ : 17%
・サイファー : 8%
・他のエージェント : 計8%

VALORANTの開発チームはベータ期間中にレイズをリリースした際に、レイズの登場がここまで大きな話題になることは予測していませんでしたが、コミュニティでは開発者に対してレイズを削除するように願う意見を多くみられました。

また、レイズの他、偵察スキルを持つソーヴァ、壁生成・回復スキルを持つセージがあげられ、この質問で唯一1票も投票されなかったエージェントはブリムストーンでした。


今後のVALORANTのeスポーツシーンに望むことは何ですか?

・League of Lengeds/Overwatchのようなフランチャイズのリーグシステム : 62%
・CS:GOやDota 2などのValveシステム(年に1回~2回大規模な大会を開催する) : 38%

VALORANTのブームがある程度収縮する段階で、Valveシステムのような方針で大会が多く開催されることが予測されており、eスポーツシーンが確立する前は大会運営企業やチームが開催さる大会に依存する可能性があります。

しかし、インタビューで多くのプロは、OverwatchやLeague of Legendsのようなフランチャイズシステムを支持する声が多く集まりました。フランチャイズシステムでは大会賞金と大会数ははるかに少なくなりますが、プレイヤーには最低限の給与が与えられるため、一定の安心感を得られます。


VALORANTのリリースで最も影響を受けるのはどのタイトルですか?

・Overwatch : 46%
・CS:GO : 35%
・その他 (または無し) : 8%
・他のeスポーツタイトル : 8%

特に驚きは少ないかもしれませんが、インタビューの多くがOverwatchと回答しており、回答したほぼ半分のプレイヤーがVALORANTのリリースがOverwatchに多く影響を与えると答えています。今年4月にはOverwatch世界大会チャンピオン、そして大会MVPを獲得したsinatraaがVALORANTへ移籍、その他多くのOverwatchプロが既に移行を発表しています。

2番目に多く回答を得たCS:GOは、Overwatchほどではありませんが、既に競技シーンの一定多数のプレイヤーが意向を発表しています。OverwatchのようにCS:GOのトップシーンで活躍するプレイヤーが意向を発表することはほぼ皆無に等しいですが、最もダメージを受けているのはTier2のプレイヤーで、特に北アメリカのプレイヤーの多くがVALORANTへの意向を発表しています。


ヨーロッパと北アメリカを除いて、どの地域で強力なチームが生まれると思いますか?

・韓国 : 48%
・ブラジル : 17%
・中国 : 15%
・CIS : 10%
・ラテンアメリカ : 8%
・その他の地域 : 8%

韓国はLeague of Legendsで最も成功した地域であり、VALORANTのプロはRiot Gamesが放つタイトルで自身の名声を上げることができると信じています。現時点で、VALORANTのプロチームは韓国にはありませんが、これは時間の問題だと考えられ、これから多くの発表が期待されます。

ブラジル地域については開発者側から非常に賞賛を受けており、他の地域では見られない盛り上がりを見せていました。3位となった中国ですが、中国は6月2日に全世界で正式リリースがスタートしたVALORANTの対象地域に含まれておらず、中国政府がゲームを承認する必要があります。しかし、既にLGD Gaming、Royla Never Give Up、TYLOOといった組織がVALORANT部門の開設を発表しています。


もしVALORANTでプロシーンに参入できなかった場合も趣味としてVALORANTをプレイし続けますか?

・はい : 79%
・いいえ : 21%

インタビューで回答したプロの約80%の方がVALORANTで稼ぐことができなくとも、プレイは続けると回答しました。"いいえ"と答えたプロの理由が知りたく、彼に連絡を取った際に彼は「VALORANTは楽しくてよくできたゲームだと思いますが、私の最終的な目標と夢はeスポーツのプロになることであるため、VALORANTからその目標を達成できるタイトルへ移行します。」と答えました。

1 コメント

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  1. SkadoodleがT1に加入しましたね。個人的には元OWプロのCoreyに加入してほしかったのですが。

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